目次へ

2006年稲作日誌  田植え 〜 稲刈りまで



6月14日 水曜日 曇り

 田植え。7はもち。4は休耕。
 午後、妻は補植。


6月15日 木曜日 昨晩から大雨 朝方明ける

 大雨で流されていないか心配したが、たいしたことはなかった。
 補植をする。なかなかはかどらず、3枚持ち越す。


6月16日 金曜日 晴れ

 夕方、大雨でパイプが流されたので、その調整をするも、うまくいかず。
 写真
 
6月17日 土曜日 小雨

 木曜日にできなかった補植。

 田植えを終えての感想。
 今年は100グラム蒔きをした。結果、一株、欠株が多く、補植に多大な労力を要した。昨年は120グラム蒔きで3株以上が多かった。機械が薄まき用にできていないから、なかなか調整が難しい。
 苗も、36箱蒔いた(別にもち6箱)が、一部生長の乱れがあったとはいえ、2株基本で植えたにもかかわらず全部使い切った。
 来年は、120グラム蒔きに戻すべきだろう。また、補植用には、150グラムぐらいの蒔きでいいかもしれない。

 機械の調子が悪かったのか、標準に設定したにもかかわらず、浮き苗が多く、妻から叱られた。
 2株植えなので、近所の田んぼと比べるとまことに貧弱。蝦蟇の油売りの口上ではないが、1株が2株に、2株が4株に・・・・・を期待したい。

 それにしても、補植に疲れた。妻にも迷惑をかけた。ごめんね。ありがとう。 


6月18日 日曜日 晴れ
 
 パイプが大雨で流されていたのを短めにして、再設置。


6月19日 月曜日 晴れ

 除草剤散布。ジャンボL3袋、30個。
 溜め水にして、使用するようになっているが、我が田は常に水を流しておかないと、すぐに干上がるため、効果が薄いと思われるが仕方ない。


6月21日 水曜日 晴れ

 水管理。
 写真


6月27日 土曜日 晴れ

 水管理。
 写真


7月4日 火曜日 曇り時々雨

 1に何もやっていなかったので元肥。硫安+過石。
 写真

7月9日 日曜日 晴れ
 
 台風3号が西海上を通過。風やや強し。


7月11日 火曜日 晴れ

 夕方、田んぼへ。
 台風の影響か、葉先が枯れている。
 北の山から台風の熱波が吹き降ろしたみたい。他の人の田んぼは影響なし。元肥ゼロのため、体力がついていないためだろうか。


7月12日 水曜日 晴れ

 枯れた葉先は萎縮し、昨日よりは目立たなくなっている。
 分けつは順調だが、田んぼや水際、山陰は生育悪し。
 写真


7月15日 土曜日 晴れ

 マグホス施肥。
 1には10aあたり20kg。
 2から9までは、若干少なめ。教科書には鶏糞一発となっているが、マグホスも施肥した。
 10は気持ちだけ。
 11は施肥せず。
 写真


7月16日 日曜日 晴れ

 10、11に青虫が稲をかじっていたので、涙をのんでスミチオンを散布。農薬は少し薄めにして、HBと木酢液を加える。
 1から9までは、HBと木酢液散布。
 畦や道の草が大繁茂。1タンクだけ草きりをする。
 マムシ、7にいた。

 雨が降らない。水量が日増しにすくなくなっている。でも、ビニールパイプのおかげで水は確保。


7月18日 月曜日 曇り

 3の草取りをする。除草剤が効かず、部分的に草が繁茂。
 少ししただけで、疲れる。これが全部だとしたら・・・・・。


7月19日 火曜日 曇り

 夕方、5、6、8の畦の草きり。
 日本海沿岸方面は、大雨。天草は雨が降らない。


7月22日 土曜日 大雨

 梅雨前線が九州に停滞し、大雨。天草では100ミリを越す。
 

7月23日 日曜日 雨 

 昼前、田んぼ見回り。水路は土砂で埋まり、ビニールパイプは流されている。
 虫が付いている。
 写真


7月25日 火曜日 くもり

 休暇をとって、ストチューを散布。
 食酢、35度ホワイトリカー、木酢液(原液)は約150倍。プラスHB-101千倍。
 葉巻など青虫がついている。
 生長はほぼ順調のよう。



7月27日 木曜日 晴れ

 夕方、水管理。
 ほぼ全面干上がり状態。水口が土砂で埋まっているため、水量が減ったことで水が流れなくなっている。水路だけ水量確保。


7月28日 金曜日 晴れ

 夕方、水管理。
 ビニールパイプを敷設。
 早期の田は倒れているのが結構多い。


7月30日 日曜日 晴れ

 28日に水が流れるようにした水路が、まったく水が流れていない。田は中干し状態。
 そのため、水口の石をどけ、水量確保。
 午後は道や畦の草きりと草取り。


7月31日 月曜日 晴れ

 黒酢100倍、木酢液200倍、HB1000倍を散布。1、2、5、8、10、11。.
 3、6、7、9には勘違いで、黒酢260倍、木酢260倍、HB4000倍を散布する。

 山手の8、9、10、11は日照不足(早く影になる)と、水が冷たいためか生育が極端に悪い。
 来年度への課題、
 @ 遊水池(水溜り)を田んぼの中に確保する。(水を温めるため)
 A 3本植えにする。(分けつが少ない)
 B 肥料に発酵鶏糞を少し多めに施用する。(早めに肥効を出す)

 ことを実験してみよう。
 


8月2日 水曜日 晴れ

 見回り。
 写真


8月3日 木曜日 晴れ

 畦や周囲の草きり。
 中干しのため、水入れ中止。
 

8月5日 土曜日 晴れ

 水管理。
 運搬車購入。約34万円。


8月8日 火曜日

 水管理。雨が降らないので水がどんどん減っている。
 写真


8月11日 金曜日 晴れ

 ゴマ葉枯れ病発生。化学肥料の1が一番ひどい。
 硫安を撒いた翌日雨が降ったので、肥料分が流されたのかもしれない。


8月12日 土曜日 晴れ

 玄米黒酢100倍、竹酢液100倍、焼酎100倍、HB101散布。1,2,3。
 背負い手動ポンプではさばけないので散布用電動ポンプ購入。


8月13日 日曜日 晴れ

 電動ポンプを使って、黒酢など散布。
 5,6,7,8,9,10。10は半分、11は未散布。
 電動ポンプなかなか具合よし。 
 ホースが若干短いので、買い足す要あり。


8月16日 水曜日 晴れ

 


8月17日 木曜日 曇り

 見回り。
 昼、台風に備え、川からビニルパイプ引き上げ。
 台風10号、夜中九州上陸。
 写真


8月18日 金曜日 台風

 台風10号熊本市を通過。速度が遅く長時間居座ったが、勢力が弱かったため、被害はなし。
 かえって川の水が増えたため、恵みの台風となった。


8月19日 土曜日 曇り

 昼過ぎ田んぼへ。
 水路が土砂で埋まっていたので、取り除く。
 水流回復、一安心。
 

8月20日 日曜日 晴れ 
 
 昨日は涼しかったが、今日は暑さも回復。
 朝、畦の草きり。
 夕方5の周囲の草をと。
 8に走り穂数本。


8月21日 月曜日 晴れ

 夕方、見回り。走り穂が他の田にもやや多く見られる。

 田んぼ別観察

状況
1  生育極端悪い。この田んぼだけ元肥ゼロ。追肥として硫安を施肥したが、翌日の雨で流されたからかもしれない。
 ゴマ葉枯れ病多し。
2  草が多いが順調。ややゴマ葉枯れ病。
3  生育やや悪し。昨年も悪かったので、土ができていないのだろう。また、ところにより生育にむらがある。草多し。
5  鶏糞を荒掻き前にやったところと代かき時やったところの色が違う。極端に2分しているわけではないが、もちろん遅くやったところが濃い。
 生育は良。畦際で茎を計ったら長径で6ミリを超えていた。
6  ほぼ順調。草は多し。
7  もち、生育はあまりよくない。特に真ん中あたりが色悪し。下枯れ多い。
8  昨年同様生育悪し。分けつも少ない。
    一部深植えしたためもあるか。
9  ほぼ順調。走り穂はこの田が一番早かった。
10  山側で青虫が食い荒らしたが、少しは回復。全体的に生長は悪くない。ただし、日照不足の感あり。
11  極端な山手のため、日照不足で生育遅れ。青々としている。
 しかし、草もなく、ゴマ葉枯れ病も見られない。一番美しい。
 10とこの田は草がほとんどない。除草剤がよく効いたからかもしれないが、ひょっとしたらクヌギの枝が何本も落ちていたのでそのせいかもしれない。来年は他の田んぼでも試してみよう。栗の枝でアオミドロ防止の記事が載っていた。草にも効くのかもしれないため。
  
8月22日 火曜日 晴れ
 
 夕方、見回り。
 出穂20%

8月23日 水曜日 晴れ

 出穂。イノシシが来た後が1箇所ある。


8月24日 木曜日 晴れ

10、11はまだ出穂せず。


8月26日 土曜日 晴れ
 
 穂揃い。稲刈りまで順調に行きますように。
 


8月27日 日曜日 晴れ

 田の周囲の水路の草きりと浚え。


8月28日 月曜日 晴れ一時雨

 見回り。カメムシが少しいる。


9月2日 土曜日 曇り

 田の畦などの草きり。
 ウンカを確認。結構いる。
 不捻籾か、茶色く変色した籾多い。


9月3日 日曜日 曇り

 天気予報では晴れだったが、曇り。3回目の黒酢散布をどうしようか考えたが、午後に実施。
 黒酢、75倍。焼酎、木酢液200倍を散布。



9月6日 水曜日 曇り

 日曜日以来、曇りまたは雨。登熟の一番大事なときに晴れない。3日の黒酢散布が効果を発揮してくれるといいのだが。


9月7日 木曜日 晴れ

 久しぶりに晴れる。
 夕方、これまた久しぶり(日曜日以来)に田んぼへ。水路にはごみがつまり、田んぼは中干し状態。
 生育は、天候不良にもかかわらずそこそこ生長の様子。


9月17日 日曜日 台風

 台風13号、来襲。牛深では瞬間最大風速40メートルを超える強い台風で、稲への影響を心配する。佐世保に上陸。コースとしても最悪。
 

9月18日 月曜日 くもり

 妹夫婦が稲が倒れていたと妻に報告する。
 気になるが、電力の復旧作業のため行かれず。



9月19日 火曜日 晴れ

 妻が田んぼの水抜きをする。


9月20日 水曜日 晴れ

 この日も田んぼへ行かれず。


9月21日 木曜日 晴れ

 仕事の合間にちょこっと台風以来はじめて稲を見に行く。
 全部倒れているが、折れているのはなく、傾斜状態。疎植で茎が太かったから救われたと判断。穂が地面に着いていないので大丈夫。しかし、穂先は飛ばされてなくなったり、死に穂状態となっている。減収は覚悟しなければならない。


9月23日 土曜日 晴れ

 刈り取りまでまだ間があるので、田んぼへ再び水を入れる。
 近所の田んぼを観察すると、茎が折れていたり、ベターッと全面倒伏していたりしているのがある。厚植えや元肥の効きすぎの田んぼがそうなっている。

 


10月5・6日 木・金曜日 晴れ

 稲刈りをする。
 今年は出穂後の天候不順で実入りが悪かったところに、台風13号が追い討ち。
 また、台風後の水管理に失敗(水を早く抜きすぎた)ため、不作。最高の出来と比べたら60%ぐらいだろうか。台風の影響もあるかもしれないが、稲刈りを遅れたようで、すでに畑で稲ワラも乾いている。
 また、若干枯れているのもあった。
 10、11はイノシシの運動場と化している。
 
10月9日 月曜日 晴れ

 脱穀をする。稲刈りから間がないが、すでに稲刈り段階で枯れており、ワラも籾も乾燥しているため。
 収穫は前年の6割しかなく、反当り4俵という燦々たる有様。
 出穂後の天候と台風が一番の元凶だが、作り方に問題はなかったか、分析して来年に備えよう。