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大江天主堂 天草市天草町大江


 天草町大江はぐっと近くなった。国道が改良されたためだ。昔はくねくねと曲がった道路を走らなければならず、仕事で大江に行くことも多かったが、そのたびにイヤだな―と思ったものだ。
 更に、昔は「五足の靴」を読むとよく分かるが、大江に行くということは大変な難儀だった。いわば陸の孤島といっても言い過ぎではないだろう。だからこそ、厳しい禁教時代でも、お上の目が行き届かず、隠れキリシタンとして生き延びられてきたのかもしれない。
 大江天主堂は、新しくできた国道から眺めるとよい。丘の中腹に白亜の建物が輝くように建っている。天主堂まで車でも行けるが、下の天草ロザリオ館からも歩いて行ける。
また、天主堂の前には、「五足の靴」吉井勇の歌碑が建っている。
 天主堂は、クリスマスから新年にかけて、見事なイルミネーションで飾られる。これも必見だ。




 






 天草のキリシタンは、徳川幕府の禁教時代にも「かくれキリシタン」として、ひそかに根強い信仰を続けたが明治に入り禁制が解かれて再び布教が行われました。
 仏人ガルニエ神父は、明治18年25歳で宣教師としてこの地を訪れ、昭和16年82歳で亡くなるまでの40数年間布教につとめ、村人からは慈父のように慕われました。
 現在の天主堂は神父が私費を投じて、昭和8年完成させたものです。
 明治40年、北原白秋等5名のいわゆる「五足の靴」の旅は、天草言葉の巧みなる仏国僧侶に会うのが主な目的とあり、ガルニエ神父に会っています。
 熊本県







ガルニエ神父 イルミネーションでお化粧した天主堂 五足の靴、吉井勇の歌碑。白秋と・・・
大江天主堂遠景
ガルニエ神父 イルミネーション 吉井勇歌碑 天主堂遠景