御用井戸 (御番所用水)   牛深町真浦

   御用井戸 現地案内文

 天草市指定文化財
 御用井戸
 指定年月日 昭和50年6月10日

 天草初代代官鈴木重成のときに、富岡、大江、魚貫崎に遠見番所がおかれましたが、その後、寛政十年(1798)に、沿岸監視体制強化のため、長崎奉行直轄の牛深湊見張番所が新説されました。湊番所は御用船を備え、普請役部屋や水夫部屋がありました。この御用井戸は文化九年(1812)に湊番所専用に掘られたものです。一般の人々は使用を禁止されて
おり、石組みの井戸枠には「御番所用水」と刻まれています。当時、井戸は数基掘られたらしく、附近には文化元年(1804)のものも残されています。
  平成22年3月 天草市教育委員会