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神掛の滝 再チャレンジの巻き
                      神掛の滝 1へ

前書き
俺とした事がなんということだ。
 前回、神掛の滝に行き、紀行文を著したが、なんと、最後の滝まで行ってなかった。何気なく、「往還」さんのHPを見ていたら、神掛け滝と思っていたのは、ホンの序章、一の滝だとのこと。上に二つの滝があり、一番上の滝、参の滝が主滝だという。
 ちょうど休日の朝だったこともあり、急遽再チャレンジすることにした。妻に「神掛の滝まで行ってくる」というと、「私も行く」という。そこで妻とあわただしく出かけた。というのも、男子マラソンオリンピック選考レースのびわ湖毎日マラソンがあるので、それを見たいためだ。
 3月初旬というのに、雪がチラチラ舞う寒い日和だ。といっても空は晴れ間も広がり、崩れることはなさそうだ。
 浪床地区では、寒いなか田起こしをされている。ハウスの中には美味しそうにイチゴが色づいている。
 なんと、滝の入口の浪床地区の川には水が流れてない。これでは滝も寂しいかな、との思いで、一の滝に着く。前回ここが本滝と勘違いしたところだ。水流も前回に比べ少なく、なるほどこれでは納得しないだろう。
 前回は急いでいたこともあり、一の滝も水流もそこそこあり、また、一の滝から道がちょっと荒れているため、ここが本滝と勘違いしたのだ。それになんの予備知識もなく行ったことも勘違いの一つの要因だろう。まずはいい訳まで。
 前置きが長い! スミマセン。

 二の滝  三の滝


 

 一の滝の上に出ると、なんと立派な道があるではないか。すぐに二の滝がある。さらに三の滝が目の前にあるではないか。一の滝から200mもないだろう。
落差、15mくらいあるだろうか。垂直に切り立った、美しい滝だ。なるほど、これでは地元の人が、神様を祀るだけのことはある。滝の脇にはちゃんと五体の神様が鎮座している。いや、不動明王や南無観世音菩薩なので、神様でなく、仏様だろう。お賽銭をあげお参りする。
 滝の裏は人が楽々通れる空間があり、滝を裏からも見ることができる。水流もそこそこあり、すがすがしい感じだ。滝に打たれる修行があるが、ここの滝はその修行がぴったりとはまりそうだ。白装束があれば、滝に打たれるのもいいだろう。しかし、今日は寒すぎてダメ。
 水量は、滝に打たれるには適量だが、見ごたえのある滝にはちょっと少ない。滝を女性とすれば、薄化粧程度か。女性の厚化粧はちょっといただけないが、滝には厚化粧がより美しい。ぜひ、厚化粧の滝も見てみたい。

 三の滝 石仏  滝裏の空洞
 滝の裏から水流を見る    滝上部のアップ






 しばらく滝を堪能したあと、さらに上に登ってみる。すると、今まで登りだった道が、ほとんど傾斜のない平坦な小川に沿って道がある。赤いテープが張ってあり、紙の矢印もある。テープや矢印の案内は、滝に降りないように迂回路となっている。源流を目指して、上へ進む。杉の植林がしてある。滝までの登りと様子が違う。道はキレイに続く。どこまで行くのだろう。トレッキングかなんかあるのだろうか。滝のところで迂回路となっているということは、どこかこの道への入口があるのだろうか。
 道はキレイといったが、所々はぬかるみ状態だ。イノシシが水浴びしているような気配も。歩けないことはない。雪も薄く積っているところもある。最後まで行ってみたかったが、妻が滝のところで待っているので、水が途切れた所でひき返す。ここが源流かどうかはわからない。機会があったら最後まで行ってみよう。